Japanese
English
特集 MRCPの有用性と限界
MRCP読影上のピットフォールとアーチファクト対策
Diagnostic Pitfall of MR Cholangiopancreatography
渡邊 祐司
1
,
道家 雅子
1
Yuji WATANABE
1
,
Masako DOHKE
1
1倉敷中央病院放射線科
1Department of Radiology, Kurashiki Central Hospital
キーワード:
MRCP
,
ピットフォール
,
偽狭窄
,
脂肪抑制
Keyword:
MRCP
,
ピットフォール
,
偽狭窄
,
脂肪抑制
pp.537-543
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900211
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MRCPはERCP,DIC,PTCなどと異なり,読影上の留意すべきMR特有のピットフォールがある.このピットフォールは,パルスシークエンスに関する撮像条件に起因するものと,生体内因子によるものとに大別される.
現象としては病的所見に類似の像を呈するものと,逆に解剖学的構造や病変を隠蔽するものとに分類される.胆管の偽狭窄・偽胆石や,ゴーストによる偽重複や,Maximum intensity projection (MIP)再構成によって胆石や胆嚢腫瘍が見えなくなることなどである.
種々のMRCP特有のピットフォールによる誤診を避けるためには,その存在,頻度,部位を熟知することが必要である.
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