Japanese
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特集 肝区域性・領域性異常の画像と病態
胆管障害に伴う区域性異常の画像と病態
Segmental Abnormality Caused by Biliary Injury : Radiological and Pathological Correlation
蒲田 敏文
1
,
松井 修
1
Toshifumi GABATA
1
,
Osamu MATSUI
1
1金沢大学大学院医学系研究科経血管診療学
1Department of Radiology,Kanazawa University,Graduate School of Medical Science,Kanazawa
キーワード:
胆管障害
,
胆管炎
,
黄疸
,
門脈血流障害
,
区域性濃染
Keyword:
胆管障害
,
胆管炎
,
黄疸
,
門脈血流障害
,
区域性濃染
pp.159-165
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100562
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要旨 胆管障害に伴う区域性異常の画像所見を解説した.胆管閉塞による区域性胆汁うっ滞領域はMRIのT1強調像で区域性の高信号を呈する特徴がある.この信号変化は減黄後には消失する.区域性の胆汁うっ滞は胆管癌,肝転移の胆管浸潤,肝内結石,HCC等の肝腫瘍に対する経皮経肝的治療(PEI,RFA)後の肝内胆管狭窄,術後胆管狭窄などで認められる.胆管障害に門脈血流障害を伴うと造影早期相で区域性濃染が認められる.肝膿瘍の周囲肝実質にもグリソン鞘内の炎症波及に伴う門脈血流障害による区域性濃染を認める.胆管傷害と門脈血流障害が長期に存在すると,罹患した肝実質は萎縮し,T1強調像でも低信号を呈するようになる.
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