技術講座 超音波内視鏡(コンベックス走査式)による膵・胆道領域の描出法
最終回 膵・胆道領域の描出法のコツ
山雄 健次
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.585-591
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100551
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・はじめに
みなさん,こんにちは.この連載も第6回目となり,最終回です.第1回目は,この連載を始めるに当たっての決意表明でしたので,コンベックス型超音波内視鏡による標準的な超音波解剖を具体的に記述したのは第2~第5回目の計4回ということになります.最初の第1回目に,その後の連載の予定をお約束したのを覚えていらっしゃいますか? その予定からいくと,第5回はコンベックス超音波内視鏡による血管解剖,第6回は超音波内視鏡下穿刺術の標準化に向けて,というテーマで記述しなければならないはずでした.しかし,実際には連載第2回目から違った内容を読者の皆様には紹介しています.また,一部の先生に過日,“先生(これは私のことらしい)の連載は血管の解剖の話ばっかりで,ちっとも膵臓や胆道が見えてこない”とお小言を頂戴し少なからずショックを受けています.この批判に真摯に答えるには予定を急遽変更して,最終回は“膵・胆道はコンベックスではこのようにして見る”という内容でご紹介せざるを得なくなりました.私自身は,コンベックス型超音波内視鏡検査における血管解剖はスクリーニング的に膵・胆道を描出するのには非常に重要と考えていますが,これについては前述の理由で今回は詳述しませんので,前4回の連載をご覧ください.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.