Japanese
English
特集 稀な肝悪性腫瘍―画像と病理
肝カルチノイド
A Case of Metastatic Hepatic Carcinoid Tumor
中村 雄太
1
,
乾 和郎
1
,
芳野 純治
1
,
奥嶋 一武
1
,
三好 広尚
1
,
小田 雄一
1
,
二村 雄次
2
,
梛野 正人
2
Yuta NAKAMURA
1
,
Kazuo INUI
1
,
Junji YOSHINO
1
,
Kazumu OKUSHIMA
1
,
Hironao MIYOSHI
1
,
Yuichi ODA
1
,
Yuji NIMURA
2
,
Masato NAGINO
2
1藤田保健衛生大学第二教育病院内科
2名古屋大学大学院器官調節外科
1Department of Internal Medicine,Fujita Health University School of Medicine,Second Teaching Hospital
2Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝カルチノイド
,
転移性肝カルチノイド
,
直腸カルチノイド
,
ダイナミックCT
,
フェリデックスMRI
Keyword:
肝カルチノイド
,
転移性肝カルチノイド
,
直腸カルチノイド
,
ダイナミックCT
,
フェリデックスMRI
pp.556-560
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100446
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 患者は60歳,男性.人間ドックの腹部超音波検査で肝S5に40mm大の腫瘤を指摘された.やや不均一な低エコー腫瘤であり,造影CT検査動脈相で造影効果を認め,門脈相では周囲肝実質と等吸収域となった.MRI検査ではT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を呈し,腫瘤の中心には線維化を示唆する所見を認めた.ファルモキシデスを用いた造影MRI検査では腫瘤への取り込みは認められなかった.病理組織学的診断はカルチノイド腫瘍であり,患者は6年前に7mm大の直腸カルチノイドの内視鏡的粘膜切除術を受けていたことが判明し,転移性肝カルチノイドと診断された.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.