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特集 膵・胆道系の神経内分泌腫瘍―画像診断と治療選択
膵内分泌腫瘍―典型例の画像と鑑別診断のポイント
Typical Radiologic Findings of Pancreatic Endocrine Tumors and Differential Diagnosis
渡辺 智治
1
,
角谷 眞澄
1
Tomoharu WATANABE
1
,
Masumi KADOTA
1
1信州大学医学部放射線科
1Departmenet of Radiology,Sinshu University School of Medicine
キーワード:
膵内分泌腫瘍
,
多血性
,
画像診断
Keyword:
膵内分泌腫瘍
,
多血性
,
画像診断
pp.33-38
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100004
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要旨 膵内分泌腫瘍は全膵腫瘍の1~2%を占める稀な腫瘍である.典型的には多血性の腫瘍で,各種画像検査において強い早期濃染像を呈する.また,臨床的にはホルモン過剰分泌の有無から機能性腫瘍と非機能性腫瘍に大別される.機能性腫瘍はその特徴的なホルモン過剰症状から臨床的に診断可能である.しかし,インスリノーマやガストリノーマでは腫瘍径が小さいことが多く,画像診断の主な役割は病変の局在診断にある.一方,非機能性腫瘍は無症状に進行し,発見時には大きな腫瘤を形成していることが多い.したがって病変の同定自体は容易で,画像診断には多血性を呈する他の膵腫瘤との鑑別が求められる.
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