増大特集 次の一手—神経筋疾患難治例をどのように治療するか
扉
pp.419
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202058
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神経筋疾患治療は目覚ましい進歩を遂げ,完治,寛解,進行抑制と多様な治療法の中から効果的な手法を選択することができるようになっています。その一方で,標準的な治療が十分に効を奏さない難治例が一定数存在し,主治医の先生方は日々頭を悩まされているのではないでしょうか。本特集では,そのような患者さんに対して,どのように判断し,どのような道筋をつけるかについて,エキスパートの先生方にご自身の思考過程と実践を明らかにしていただきました。
用いるタイミングや組合せ方,さらに副作用を想定した処方といった薬物治療のストラテジーに加えて,生活指導やリハビリテーション,患者・家族への説明などの効果的な非薬物治療についても,各疾患・症例に応じた解説がなされています。また,闇雲に治療を行うばかりでなく,時には立ち止まって診断を見直すことの重要性が,その鑑別方法とともに示されています。
本特集が,難治例であっても諦めることなく,患者さんの症状の改善,QOLの向上を目指して苦心されている先生方の一助となれば幸いです。
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