--------------------
今月の表紙
河村 満
1
,
岡本 保
2
,
菊池 雷太
3
1奥沢病院
2富坂診療所
3汐田総合病院神経内科
pp.664-665
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201060
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
今回取り上げる論文も面白い趣向を持っています。論文タイトルは「不全型多発性硬化症あるいはバビンスキー小脳症候群」1)です。写真に写る患者を,当初は不全型多発性硬化症と診断していましたが,5年後に改めて再検討し,バビンスキー小脳症候群ではないかと報告しています。
まずは,この2つの疾患が何なのかをみていきたいと思います。前者はシャルコー(Jean-Martin Charcot;1825-1893)とジャクー(Sigismond Jaccoud;1830-1913)が1885年に記載した仮説的な疾患概念であることが書かれています。われわれはジャクーの論文をみつけることができませんでしたが,今回の論文にはジャクーの症例の記載が引用されています。以下に示します。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.