整形外科を育てた人達 第115回
Henry Hugh Clutton(1850-1909)
天児 民和
1
1九州大学
pp.730-731
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901136
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私がCluttonの名を知ったのは終戦の前に新潟大学に赴任した時であった.雪深い新潟では,冬は農村から東京に稼ぎに出て,吉原遊廓で働き,春には帰って来る農家の人が多かったので,Syphilisに感染して帰る人もあった.その子供の膝関節が左右同時に腫れてくる関節の変化を経験して,これをClutton's Jointsと言うことを知り,先天性の梅毒による関節炎であると教えられた.このCluttonは,英国の優秀な医学者であることも知り,今回はその伝記を書くことにした.
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