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連載 神経学を作った100冊(87)
マグヌス『姿勢』(1924)
One Hundred Books which Built up Neurology (87)-Rudolf Magnus: "Körperstellung" (1924)
作田 学
1
Manabu Sakuta
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology, Japanese Red Cross Medical Center
pp.308-309
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101748
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マグヌス(Rudolf Magnus;1873-1927)は,ドイツ出身の神経生理学者であり,オランダから招かれ,終生その地にあった。マグヌスはドイツ北部の都市ブラウンシュバイク(Braunschweig)で,1873年9月2日に裕福で開明的なユダヤ人の家庭に生まれた。
ハイデルベルク大学で生理学をキューネ(Wilhelm Kühne;1837-1900)に,神経学をエルプ(Wilhelm Heinrich Erb;1840-1921)に学んだ。1895年9月の学生時代にスイスのベルンで行われた第3回国際生理学会に出席し,自ら血圧測定に関する演題を発表している。250人が参加したこの会議では各国の著名人に出会い,また会長の別荘にも呼ばれて大いなる刺激を受けた。1898年に学位を取得し,ハイデルベルク大学薬理学教授のゴットリープ(Rudolf Gottlieb;1864-1924)の助手となる。助手の仕事を始める直前にはケンブリッジで行われた国際生理学会に出席し,刺激を受けるとともに英国の著名な生理学者と個人的なつながりを深めた。
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