Japanese
English
神経画像アトラス
大きな視神経鞘髄膜腫
Large Optic Nerve Sheath Meningioma
有島 英孝
1
,
磯崎 誠
1
,
新井 良和
1
,
半田 裕二
1
,
久保田 紀彦
1
,
赤木 好男
2
Hidetaka Arishima
1
,
Makoto Isozaki
1
,
Yoshikazu Arai
1
,
Yuji Handa
1
,
Toshihiko Kubota
1
,
Yoshio Akagi
2
1福井大学医学部脳脊髄神経外科
2福井大学医学部眼科
1Department of Neurosurgery,University of Fukui
2Department of Ophthalmology,University of Fukui
pp.328-329
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100454
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〈症 例〉53歳,女性
既往歴および家族歴 特記すべきことなし
現病歴 約10年前より徐々に進行する左視力障害を自覚していたが放置していた。5年前から左眼球の突出がゆっくり進行し,1年前ついに左眼が失明となるも病院を受診せずそのまま放置していた。最近になり左眼球の突出が気になり近医を受診し,CT,MRIで左眼窩内に腫瘤を認めたため当院脳神経外科と眼科に紹介となった。
入院時現象 入院時意識は清明。視力は右0.8(矯正1.2),左は失明(わずかに光を感じる程度)。瞳孔不動はなく左右共に3.5mm,左直接対光反射は弱かったが左間接対光反射は速やかであった。また左眼球は上転障害があるものの,内外転および下転は可能であった。左眼球突出の程度は,Hertel眼球突出計で,右13mm,左20mmであり,体位による変化はなかった。なお血液生化学検査では明らかな異常は認めなかった。
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