季節を感じる糖尿病食―日常のひと工夫
―皐月―グリーンピースの炒め煮
城戸崎 愛
pp.350-351
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101750
- 有料閲覧
- 文献概要
患者の知恵
■「なってしまったのだから,しかたがない」
今も定期的に病院に通っていますが,糖尿病の数値は安定しています.約2年近く前に転んで大腿骨を骨折しましたが,家の中は杖を使って普通に動けるようになりました.陽気がよくなったので,車椅子か歩行器で外に出たいと思っています.体が弱っているので,努力しながらやっていかなければ,とはわかっているけれど,それがなかなか….難しいですね.
糖尿病とは28年の付き合いですが,人生のほとんどを病気とともに過ごしてきました.20歳で結核に,30代には癌になりました.当時はどちらも「助からない」といわれた病気でした.病気になった時,思い至ったのは「なってしまったのだから,しかたがない」.「死に近づいた」「残りどのくらいあるかわからない」などと憂鬱になって暗くなるよりも,「病気になったそのなかで,何か楽しみを見つけて有意義に明るく生活しよう」と考えたのでした.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.