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Consultation Diabetology●コンサルテーションから考える糖尿病外来診療【最終回】
外来における糖尿病患者のコンサルテーション
Consultation for problems of diabetic patient in out patient setting
𠮷岡 成人
1
1NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科
pp.626-628
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101423
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医療の現場における問題解決
学問としての医学を社会の現場で応用し,実践することが医療です.医学の発展は極めて速く,広範な分野に及びます.医療現場では,一人の知識だけで患者さんのもつさまざまな問題を解決することは至難の業といえます.わたくしが内科医となってから30年もの月日が流れました.自分の専門分野である糖尿病学,内分泌学の進歩を的確にキャッチアップし,知識と経験を増やしていくことですら,決して簡単なものではありません.ましてや,自分の専門分野以外の領域には,わからないこと,困ったこと,自分の知識や経験ではどうしようもないことがたくさんあります.
私が研修医だったころは,わからないこと,困ったことに遭遇した時は,ハリソンやセシルなどの内科学書で調べてみる,New England Journal of Medicine,Lancet,JAMA,Annals of Internal Medicine,British Medical Journalなどの文献を検索することが重要だと教えられました.しかも,わからないことだらけで,しっかりと物事を調べる時間もありませんでした.現在であれば,Up to Dateをチェックして,Medlineで文献を検索することが簡単にできますが,診療に忙殺される中,問題を検索する時間がいつでもとれるわけではありません.
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