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特集 糖尿病診療のための実践的運動療法
Ⅱ外来指導の実際
自宅で1人でも行える運動PES3,レジスタンス
Postprandial exercise of Slow squat+Step walk and Static stretch
天川 淑宏
1
1東京医科大学八王子医療センター 糖尿病・内分泌・代謝内科
キーワード:
①食後高血糖
,
②自宅で1人でも行える運動
,
③3つの運動要素
,
④血糖自己測定(SMBG)
Keyword:
①食後高血糖
,
②自宅で1人でも行える運動
,
③3つの運動要素
,
④血糖自己測定(SMBG)
pp.579-585
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101413
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はじめに―食後高血糖の管理と予防
2型糖尿病患者では,インスリンの基礎分泌はある程度保たれ,空腹時血糖値が正常近くコントロールされている場合でも,食後の血糖値の上昇に対するインスリンの追加分泌のタイミングが遅れることや,インスリンの不足により,食後高血糖が起こることが多いといわれている.
特に食後の急激な血糖値上昇(グルコーススパイク)は大血管疾患の危険因子であり,食後1時間もしくは2時間の血糖値が200mg/dL以上の状態であれば糖尿病の合併症リスクも高まる.そのため,国際糖尿病連合(IDF)「食後血糖値の管理に関するガイドライン」では,食後血糖値の急激な上昇をコントロールすることは,糖尿病合併症を防ぐうえで重要であると示している.
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