Master Interview●インタビュー
高齢化社会をみつめた糖尿病診療の現状と将来への展望―横野 浩一先生(神戸大学副学長)に聞く
横野 浩一
1
,
𠮷岡 成人
1神戸大学
pp.378-388
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101381
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日本における高齢化は世界に類をみないほどのスピードで進行しています.
日本の人口は2004年の12,784万人をピークに,今後100年間で100年前(明治時代の後半)のレベルにまで減少し,2100年には5,000万人を下回る可能性があるといわれています.その一方で65歳以上の高齢者人口は増え続け,2050年には全人口の40%を超える超高齢化社会に移行すると推定されています.
社会の高齢化は生活習慣病の増加をもたらし,高血圧症,脂質異常症,糖尿病の患者数は増加の一途をたどっています.外来に通院する糖尿病患者の平均年齢は65歳を超え,高齢者における糖尿病のケアは日常の診療の現場での大きな問題となっています.
今日は糖尿病と高齢者医学の専門家でいらっしゃる神戸大学の横野浩一教授にお話をお伺いします.
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