Japanese
English
特集 糖尿病の治療―見て,見つめて,見つめなおす
Ⅲ薬物療法の意義と有用性
1)経口糖尿病治療薬―薬剤の特性と治療における意義
αグルコシダーゼ阻害剤が水素ガスを発生する錠剤として糖尿病の臨床や動物実験に与える影響について
Influence of α-Glucosidase-inhibitor,as an anti-oxidant agent on cardiovascular events,by producing hydrogen gas in colon
鈴木 吉彦
1,2
,
佐野 元昭
3
,
八木橋 操六
4
,
太田 成男
1
,
福田 恵一
3
1日本医科大学 老人病研究所
2HDCアトラスクリニック
3慶應義塾大学大学院 循環器内科
4弘前大学 医学部第一病理
キーワード:
hydrogen gas
,
alpha-glucosidase inhibitor
,
STOP-NIDDM
,
antioxidant
,
IGT
Keyword:
hydrogen gas
,
alpha-glucosidase inhibitor
,
STOP-NIDDM
,
antioxidant
,
IGT
pp.489-493
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101230
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Pros
αグルコシダーゼ阻害剤が心血管イベントに対して,なぜ,特別な効果があるかの,新仮説を提唱した.循環器の医師たちにとっては,非常に魅力ある仮説になるはずである.
Cons
αグルコシダーゼ阻害剤の副作用である水素ガスは腹部膨満を伴うため,QOLの面から,糖尿病の臨床では,副作用を我慢しながら心筋を保護するという概念が受け入れられるかが問題である.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.