発言あり
私の夏休み
大國 美智子
1
,
瀬上 清貴
2
,
相馬 宏敏
3
1大阪府立大学
2青森県環境保健部
3宮崎県日南保健所
pp.449-451
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900833
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「楽しみながら学ぶ」
「夏休み」は,日頃の忙しさの中でためてしまった仕事を消化するのに便利な期間である.1学期にできなかったいろいろのことが一度にはかどるし,研究では,学生や大学院生が真剣に手伝ってくれて,しかも学生たちと心から打ち解け合える絶好のチャンスとなる.
しかし,数年前,友人からそのような働き蜂は要注意だとの手紙をもらった.友人は,働き蜂で夏を過ごした後,疲労感が顕著で受診したところ,「危険な不整脈が認められるので,秋からは半人分の仕事しかするな」と内科医から指導を受けた.それにもかかわらず,友人は休む暇なく仕事を続け,ついに心筋梗塞の発作まで起こしてしまったのである.幸い,一命はとりとめたが,手紙には,「医者の不養生,公衆衛生マンの予防軽視はやめたほうがいい」と付け加えてあった.以来,筆者は,“夏休みぐらいは,おおらかに遊んで過ごしたほうがよい”と考えている.
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