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特集 薬物療法の「常識」はいまも常識?
白内障薬物療法のエビデンス
Medical treatment in the prevention of cataract:an evidence-based update
関本 香織
1
1東京女子医科大学糖尿病センター眼科
キーワード:
①ピレノキシン
,
②グルタチオン
,
③ランダム化比較試験
Keyword:
①ピレノキシン
,
②グルタチオン
,
③ランダム化比較試験
pp.24-26
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100899
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白内障の治療薬は本当に効果があるのでしょうか
白内障の主な原因は加齢であるが,その他に複数の因子が加わって発症,進行すると考えられている.白内障に対する薬物療法は,白内障の進行を少しでも遅らせようという目的で使われており,これらの治療薬は1984年に厚生省により再評価を受け認可されているが,現在の医療水準でエビデンス(科学的根拠)の検討を行った結果,質の高いエビデンスが非常に少なく,その判定方法は水晶体混濁の程度を客観的に評価したものではないため,有効性には疑問がある.では,現在使われている治療薬には白内障の進行を予防する効果があるのだろうか?
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