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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第2部 こうして患者満足度を高める
1)パス・カンファレンスで診療の評価をする
How to evaluate the quality of the medical care by means of the path-conference
遅野井 健
1
,
道口 佐多子
1
,
佐藤 千代子
1
,
豊田 裕美
1
,
中山 由佳
1
,
小泉 江里
1
,
鈴木 啓子
1
,
赤塚 伸江
1
,
椎名 紀恵
1
1那珂記念クリニック
pp.280-287
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100696
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□パス・カンファレンスの意義
道口 糖尿病の患者指導を行うに当たり,病状や心理面を含めた対象患者の把握は不可欠です.とくに,複数かつ多職種の指導者が関わりを持つ場合には,得られた情報が生きた情報として共有されていなければなりません.そこで当院では,専用の指導カルテや指導カードなど様々な工夫をしております.そして,指導カードを組み合わせたパスを用いて,療養指導士を中心としたスタッフが計画的かつ継続的な指導を行っています.しかし,この教育・指導の方向性が正しいかまたそれが有効に作用しているかについては常に評価しなくてはならず,やはりカンファレンスという形式で意見交換をする場は避けて通れません.
パス・カンファレンス(以下カンファレンス)は,病棟・外来とも別々に週2回ずつ行っており,入院患者は毎回,外来でパス導入になった患者は,原則としてパスを開始して2回目介入後と終了時に,カンファレンスの対象となります.それ以外にも,担当した指導者が,指導経過に疑問を感じた場合などにもこのカンファレンスの対象となります.そして,優先すべき指導内容や指導法などについて,病状の変化や治療法の変更なども勘案して,パスの内容を決定します.
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