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特集 経口薬治療の質を高める10のポイント―経口血糖降下薬の功罪をわきまえる―
BG薬の功罪―非肥満患者やインスリンとの併用でも高い有効性
Merits and demerits of biguanide;favorable glycemic response in combination with sulfonylurea and insulin
長坂 昌一郎
1
1自治医科大学内分泌代謝科
キーワード:
ビグアナイド薬
,
メトホルミン
,
チアゾリジン薬
,
併用療法
,
AMPキナーゼ
Keyword:
ビグアナイド薬
,
メトホルミン
,
チアゾリジン薬
,
併用療法
,
AMPキナーゼ
pp.507-511
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100544
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Case 1 スルホニル尿素薬とメトホルミンの併用が有効であった非肥満2型糖尿病の症例(Box 1)
患者は現在57歳の男性.48歳時に尿糖を指摘され初診.身長164cm,体重61.6kg(BMI 22.9),HbA1C13.2%とコントロール不良であったが,食事,運動療法で改善した.51歳頃からHbA1C上昇のためグリベンクラミド2.5mg/日が開始された.55歳(2002年春)頃から悪化,HbA1C10%以上となり,グリベンクラミドを増量するもHbA1C9%前後でコントロール不十分であった.空腹時血糖256mg/dL,インスリン4.2μU/mLでインスリン分泌低下が強く疑われた.メトホルミン500mg/日の併用を試みたところ,HbA1Cは著明に改善した.
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