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特集 やる気を引き出す糖尿病診療 10のコツ
やる気を引き出す経口薬治療―「適剤適処」でモチベーションを高める
How to motivate patients to manage their diabetes with oral hypoglycemic agents
長坂 昌一郎
1
1自治医大 内分泌代謝科
キーワード:
スルホニル尿素薬
,
速効型インスリン分泌促進薬
,
α-グルコシダーゼ阻害薬
,
チアゾリジン誘導体
,
ビグアナイド薬
Keyword:
スルホニル尿素薬
,
速効型インスリン分泌促進薬
,
α-グルコシダーゼ阻害薬
,
チアゾリジン誘導体
,
ビグアナイド薬
pp.671-675
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100228
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やる気を引き出す糖尿病診療のチェックリスト
□その経口薬で患者のどの病態を治療しようとしているのか,投与の目的を明確に意識する
スルホニル尿素薬:インスリン分泌を促進,空腹時血糖を下げる
速効型インスリン分泌促進薬:食後血糖を下げる(軽症例)
α-グルコシダーゼ阻害薬:食後血糖を下げる(軽症例,SU薬,インスリンなどとの併用も可)
チアゾリジン誘導体:インスリン抵抗性の改善(主に筋肉に作用)
ビグアナイド薬:肝糖放出の抑制,主に空腹時血糖を下げる
□その経口薬を投与する意図を,患者にわかりやすく説明する
□副作用の説明(低血糖など)は重要だが,一度に多くを説明せずに,過剰な不安を与えないこと
□患者の自覚症状に耳を傾ける.うまく不安を解消させること
□いったん経口薬を始めたら,あせらずに2~3カ月待つ
□改善傾向が見られたらほめる!
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