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Diabetes Clinic クリニックでできる服薬指導
プライドの高い患者への服薬指導―薬物療法に不安を抱いている患者に対するインスリン自己注射の誘導
Medication instruction to prouder patient
朝倉 俊成
1
1太西西ノ内病院薬剤部
キーワード:
糖尿病
,
インスリン自己注射
,
不安
,
針恐怖症
Keyword:
糖尿病
,
インスリン自己注射
,
不安
,
針恐怖症
pp.362-364
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100403
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Case
インスリン自己注射の導入に際しての具体的な問題解決法
症例:Y.A氏,69歳,男性,無職(元教師).
主訴:頭痛,頭重感.
既往歴:6年前,椎間板ヘルニアで他院に入院.昨年,脳浮腫にて某大学病院に入院.
家族歴:特になし.
嗜好:日本酒1合/日,喫煙30本/日.
診断名:脳浮腫,高血圧,糖尿病,胃潰瘍.
現病歴:脳浮腫で某大学病院に入院中に高血糖を指摘され,3月に当院糖尿病センターに紹介されて受診(HbA1C 10.5%).そのときは入院を拒否したが,血糖コントロールを目的に2カ月後入院.
現症:身長165 cm,体重64.0 kg,BMI 23.5.
入院時の血糖値:朝食前162,朝食後274,昼食前210,昼食後242,夕食前214,夕食後142 mg/dL.
Caseの教訓:理解力やプライドが高い患者では,患者自身が抱えている問題点をうまく整理できるような環境を提供し,それを解決できるよう説明のポイントを明確にすることが重要である.
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