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特集 やる気を引き出す糖尿病診療 10のコツ
やる気を引き出す診療vsやる気をそぐ診療
Targeting motivated diabetes care:“to do”and“not to do”
片倉 正文
1
,
伊藤 喜世子
2
,
相澤 徹
3
1更埴中央病院 内科
2信州大学医学部附属病院
3信州大学健康安全センター
キーワード:
信念
,
好奇心
,
想像力
,
共感
,
個別性
Keyword:
信念
,
好奇心
,
想像力
,
共感
,
個別性
pp.683-688
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100230
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やる気を引き出す糖尿病診療のチェックリスト
□患者の話をよく聞く.想像力を働かせて
医学的な観点だけでなく,生活背景(家族,生活状況,性格など)の把握にも努める=患者の全人的把握
□生活背景に思いをはせ,患者の立場に立つ努力=患者の内面で糖尿病管理がどのような位置づけになるかに対する思いやり(Box 1)
□糖尿病管理の中心は患者
信念(Tips 1)をもって真摯に糖尿病管理の援助を行ったうえで,患者が医療者の価値観からみて望ましい行動をとれなくても,残りの土俵での努力を続ける.The sooner the better, but never too late
□個別性(Tips 2)の重視
患者の病状や生活背景は多種多様.マニュアルやパスに頼った画一的な対応(「ニーズへようこそ!」)は禁物.患者の年齢,社会・生活背景などに合わせた対応(説明の仕方)を心がける:医者,芸者,役者(Tips 3)の心得(Box 2).人はみな「自分が他人と同様に取り扱われる」ことでなく,「他人がまぎれもなくほかの他人と違っているように,自分もまた他人と違うことを等しく認めてほしい」と考えているという山崎氏の考え1)に筆者らは賛同する.
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