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Updates 2004
米国におけるインスリン療法
Insulin therapy in the United States of America
大塚 孝裕
1
1Loma Linda VA Medical Center
1Loma Linda VA Medical Center
pp.208-214
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100146
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本稿では,1型および膵β細胞の機能が低下している2型糖尿病患者のインスリン治療,特にインスリンポンプ(CSII:continuous subcutaneous insulin infusion)について,米国での臨床経験をもとに私見を述べる.
米国におけるインスリン療法を語るにあたって無視できないのは,米国では,老人保険のMedicareと低所得者へのMedicaidを除き,私企業が健康保険を発行し,また病院と連携している点である.米国医療は非常に高額で,この問題を解決すべくDRG(疾患により医療費が決まるしくみ)やHMO(医療費,病院費の前払いシステム)が導入され,これにより,患者が早く退院すればするほど,そして保険加入者が医療を受けなければ受けないほど,保険会社,病院そしてHMOの下請け医師が儲かるシステムが成り立っているのである.
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