Brush Up! CDE―ワンランク上の糖尿病療養指導
Part 1 Brush Up! CDE
合併症のみかた
糖尿病患者の摂食障害・食行動異常の支援のしかた
塚原 佐知栄
1
,
瀧井 正人
1
,
久保 千春
1
1九州大学心療内科
pp.208-211
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100076
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Case
糖尿病に伴う摂食障害
16歳時に口渇,多飲,多尿,全身倦怠感にて近医を受診し糖尿病と診断された.糖尿病専門施設に紹介され2カ月入院加療を行い,糖尿病教育を受けインスリン4回法が開始された.退院後は「合併症になると怖い」という気持ちから,母とともに極端に厳格な食事療法を行った.しかし,18歳頃より食べることをがまんしきれなくなり過食が始まった.血糖コントロールは次第に悪化し,少しの体重の増加に非常に敏感になり,体重増加予防のためにインスリン注射を自分で勝手に中止したり減量をするようになった.
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