Japanese
English
特集 糖尿病の外科治療―糖尿病は治るのですか?
1型糖尿病の移植治療―内科から
The islet transplantation for type 1 diabetes mellitus
福田 一仁
1
,
山田 祐一郎
1
,
稲垣 暢也
1
1京都大学大学院 医学研究科 糖尿病・栄養内科学
キーワード:
1型糖尿病
,
無自覚性低血糖
,
膵島移植
Keyword:
1型糖尿病
,
無自覚性低血糖
,
膵島移植
pp.623-627
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100004
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Case 1型糖尿病に対し心停止ドナーからの膵島移植が著効した症例
患者:48歳,女性.
19歳時に1型糖尿病(Tips 1)を発症し強化インスリン療法を行っていたが,27歳時よりCSIIを導入.47歳時より遅効型インスリンと超速効型インスリンに変更された.しかしHbA1C高値,無自覚性低血糖(Tips 2)を頻回に認め,2回(膵島細胞数15万IEおよび35万IE)の膵島移植を施行された.内因性インスリン分泌の回復によりインスリン必要量は約42単位から約20単位に減少し,血糖値の安定化とともにHbA1Cは正常範囲内となった.48歳時,3回目の膵島移植(膵島細胞数45万IE)を施行され,移植細胞庇護のために使用した極少量の超速効型インスリンのみで血糖はほぼ正常化し低血糖発作は完全に消失した.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.