遺伝カウンセリング・16
放射線の影響を心配するケース
藤村 聡
1
,
福井 次矢
1
,
塩田 浩平
2
,
巽 純子
3
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2京都大学大学院医学研究科生体構造医学
3京都大学放射線遺伝学
pp.968-971
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903127
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【症例1】妊娠30週の26歳の女性.妊娠26週時に,骨盤の大きさを測定するためにX線検査を受けた.産婦人科医からは胎児への影響はないと説明されたが,不安が解消せず相談に来院した.
【症例2】最近妊娠が判明した34歳の女性.元来月経が不順であったため,月経予定日の1週間後に,本人は妊娠の可能性はないだろうと考え,会社の定期健康診断で胸部X線の撮影を受けた.しかしその後に妊娠が判明した.現在妊娠12週であるが,胎児に対する放射線の影響を考え人工妊娠中絶の可能性も含め相談に来院した.
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