ミニテクニック
体のしくみの原理から説く糖尿病療養指針
渡辺 一敏
1
1岐阜リハビリテーション病院内科
pp.1093
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902038
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わかりにくい体の仕組み,なかなか体に感じにくい疾患の実態の説明法を案出してみました.生理現象を原理的に単純化し,その原点はものをつくり動かす際のように,体も自身を作り,動かしているところにあるというようにとると,その障害の実相,特に糖尿病などの成人病の進行機転がわかりやすく説明できるようになりました.別掲は,その要点です.これで,ホルモンなどの介在で円滑に働くブドウ糖やその備蓄であるグリコーゲン,脂肪などの体内での利用過程には,基本的な健康管理が大事なことが,逐次わかりやすく説明できました.適切に必要時のみ薬剤を使えば,自己回復力を助けること,そのための実際の進め方への理解も高まり,診療スタッフのアドバイスの実践がスムーズとなり,効果を上げることができました.以上は,小著,『糖尿病療養指導ガイダンス』(金原出版)の要点です.
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