Update '96
身体疾患患者の抑うつのとらえ方
保坂 隆
1
1東海大学医学部精神科
pp.1054
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902017
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身体疾患に罹患している患者は,不安・抑うつなど様々な情緒状態にあるが,一般に身体疾患患者のうつ病の有病率は約10~20%といわれ,癌患者の場合には30~40%といわれている.抑うつは薬物療法に鋭敏に反応し短期間で症状が改善していくことが多い一方,抗うつ薬には重篤な副作用があるため,身体疾患患者に対する不必要な投与は慎まなければならない.すなわち,身体疾患患者の場合では,抑うつ(うつ病)の正しい評価が特に大切になっているわけである.
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