Japanese
English
特集 かぜ診療のクオリティを高める
患者の特性に応じたかぜのみかた
こどものかぜ
Management of Common Cold in the Children
武谷 茂
1
1たけや小児科医院
pp.886-887
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901636
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
■症例1 寒冷刺激による普通寒冒が4カ月間続いた6生月の男児(軽症例)
「去年の暮れからかぜをひき,哺乳困難,ゼコゼコいう」の訴えで来院.鼻閉のため口呼吸,体温36.8℃,咽頭軽度発赤,胸部で喘鳴聴取,一般状態良好.寒冷刺激による上部気道炎と診断.室温を20℃前後とし,入浴をすすめ,早朝の外出制限などを指導した.投薬せず.
■症例2 かぜから中耳炎と肺炎を併発した4歳の女児(合併症併発例)
発熱38.8℃,鼻汁,咽頭痛で来院.かぜと診断,薬物療法開始.3日目より咳が出はじめ吐く,鼻閉もあり服薬拒否,食欲著減,乏尿,元気なし.4日目夜右耳痛で泣く.5日目急性中耳炎と胸部X線で気管支肺炎を確認.鼓膜切開,脱水症もあり輸液,その後急速に回復した.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.