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特集 コミュニケーション上手な医師になる
コミュニケーション・スキル
院内コンサルテーションのしかた
How to Improve In-hospital Consultations
酒見 英太
1
1国立京都病院総合内科
pp.798-799
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901612
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- Abstract 文献概要
わが国の臨床医学教育では,残念ながらコンサルテーションの中核をなす「症例呈示」についてさえも正式な教育がまだ一般的にはなされていない.どうすれば効率よく行えるかの指導を受けずに,「習うより慣れろ」でこの日常業務を各々が自己流で通してきているのが実状であろう.もっとも,治療内容においてさえスタンダードに乏しく我流の横行している現時点では,もっと自由裁量の余地のあるこの領域でモデルが見当たらないのも仕方がない.筆者は総合病院の一般内科医として,日々内科系以外の他科あるいは内科系専門科にコンサルテーションを依頼する立場でもあり,また「当科的には異常はありません」という内科系専門科からの返事を好まない他科からの,あるいはどの科からでも「適当な専門科がない」ゆえのコンサルテーションを受ける立場にあり,この領域での問題点はよく目にしている.
今回は医療におけるコミュニケーションのこの側面をいかに改善しうるかにつき,自戒も含めて解説したい.ちなみに,わが国で一般に行われているコンサルテーションは,実は英語のreferral (J1)が多く,狭義のconsultation (J2)とやや異なる.
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