日常診療に活かす臨床疫学・8
治療4 副作用は本当にないのか?
新保 卓郎
1
1国立東京第二病院総合診療科
pp.726-727
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901593
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効果と同様に副作用の有無の判断にも注意がいる.
過去にはサリドマイド中毒やキノホルム中毒,最近ではソリブジン事件などの薬害が知られている1).キノホルムでは1万人以上のSMON症(subacute myelo-optico-neur-opathy)患者が発生したが,なぜこれほどの多数の患者が発生したか.なぜこれらの薬剤の危険性が市販前には分からなかったのか.誰でも薬害に巻き込まれる可能性がある.
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