日常診療に活かす臨床疫学・1【新連載】
診断1 検査の特性を表す感度,特異度
新保 卓郎
1
1国立東京第二病院総合診療科
pp.75-77
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901406
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自他覚症状や検査結果の解釈に困った時は,感度,特異度を意識するとよい.
感度,特異度がどのようなものか,すでに多くの読者はご存じであろう(J1).しかし研修医に聞いてみると,「そういえば公衆衛生の講義で聞いたことがあります」という.日常診療の中でどのような意味を持つのか,体感されにくいようにみえる.
感度,特異度とは検査などの診断における意義を巧みに表したものである.医療の世界は不確実性に満ちている.感度,特異度で検査のもつ不確実性や限界を定量的に表現している.検査結果の意味づけが不明の時は感度,特異度を意識すればよい.
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