総合外来 当直医読本
血圧の左右差で診断した大動脈解離
今 明秀
1
1公立野辺地病院外科
pp.836-837
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901291
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■大動脈解離は人口100万人中年間5~10人の発生で一般にはまれな疾患とされているが,本症に対する認識の向上,診断法の進歩により日常臨床で発見されることが多くなってきた.
■現在本症における画像診断としてはドプラー超音波断層検査,中でも経食道超音波検査が普及し,かなりの診断効果を上げている.
■本症の未治療の予後は致命的で24時間以内に25%が死亡する.治療法にはWheatらが提唱する血圧低下を目的とした内科的薬物治療と,DeBakeyらを中心とした外科治療法がある.
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