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特集 診察の守備範囲をひろげる
器具を用いない診察法
高齢者の転倒(手首・大腿の打撲,変形)
Fall in the Aged : Deformity and contusion of wrist or femoral region
林 拓男
1
1公立みつぎ総合病院整形外科
pp.706-707
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901256
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- Abstract 文献概要
■高齢者(特に女性)は骨粗鬆症に伴う骨の脆弱性のため,軽微な外傷で骨折を生じる(J1).
■老人が転倒後歩行不能になった場合は,まず大腿骨頸部骨折を疑う,X線上骨折がはっきりしなくても,1週間以上歩けない時は再検する.時に転移性骨腫瘍による病的骨折があり注意を要する.
■よほどの全身合併症がない限り観血的治療が原則で,早期手術・早期離床により約7割が受傷前の歩行能力を獲得する.また転倒後手首に痛み,変形がある場合は橈骨下端骨折を疑う(J2).
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