JIM Report
第1回総合診療研究会
千田 彰一
1
1香川医科大学医学部附属病院総合診療部
pp.1054-1055
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901024
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第1回総合診療研究会は,1993年2月27日(土),国立医療・病院管理研究所研修部において,国立東京第二病院岡本 健院長を会長として開催された.当日は,若く意欲に満ちた総合診療を実践している110余名の医師で会場が埋めつくされ,その熱気と緊迫感は,本研究会開催の意義を参加者に認めさせるには十分であった.
本研究会設立の趣意書に曰く,「昭和51年(1976年)にわが国最初の総合外来が設立されて以来,総合診療部(科)ないしそれと類似の部門(以下,総合診療部)が設立される大学・病院は年を追って増加しつつあるにもかかわらず(中略),その全国的な組織化は行われてきませんでした.そのことが,総合診療のあり方に過度なまでの多様性をもたらすとともに,総合診療に対する理解を困難にさせる一因となってきました.」そこで,総合診療の研究や教育に関する討論の場を作り,今後の発展を期す目的で本研究会が設けられた.総合診療の定義や必要性の力説はさておき,総合診療が生まれたいきさつを顧み,現状がどうなのか,あり方を相互に検討し,その学術面での発展を促すというのが当初の意図であったろう.
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