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特集 外来でみる関節痛
関節痛のマネージメント
成長期によくみられる関節痛―単純性股関節炎
Coxitis Simplex
村上 寶久
1
1国立小児病院整形外科
pp.807-808
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900950
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■単純性股関節炎はcommonな疾患で,一過性股関節炎(transient synovitis of the hip),またはobservation hipとも呼ばれている.3~6歳を中心に12歳以下の男児に多く(およそ5:1),大部分が片側性である.
■原因として感染説,外傷説,アレルギー説などがあるが,いまだ不明確である.一般にかぜが先行することが多く,ほとんどが2週間程度の安静のみで一過性に治癒するという特徴がある.
■鑑別診断上最も重要なものはペルテス病であるが,両者の初期症状は極めて似ているため,慎重に経過を観察することが重要.
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