ミニテクニック
検査結果を患者に電話で知らせる
成田 至
1
1成田医院
pp.766
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900941
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筆者が日本医師会の常任理事であった時故武見会長は「最少限10年先世の中がどうなっているかを考えて今何をするかを考えろ」と言われた.筆者が医薬分業に踏み切ったのも10年後を考えてのことであったが,10年以上たった今,その判断が正しかったのを確信している.
検査の結果を心配し最も関心があるのは患者である.結果がわかった時いち早く電話で知らせ,良かった時は共に喜び,悪かった時は共に心配し,次回来診の際詳しく説明するのは,こく自然な大事なことと思う.検査の内容は専門的で素人の患者に教えることは不可能.または意味がないというのは思い上がった愚かな考えである.知恵のある医師は工夫をして素人でも納得できる説明が可能であると思う.
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