Japanese
English
特集 体腔液貯留の臨床―胸水,腹水,心のう液
各疾患への対応
心疾患に伴う胸水
Pleural Effusion in Heart Disease
石橋 豊
1
1島根医科大学第4内科
pp.327-329
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900803
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■心疾患に伴う胸水の多くは左右両心不全に伴う重症例がほとんどであり,左心不全,右心不全のみでの胸水貯留はまれである.
■心不全で認められる胸水は一般に両側性であるが,偏側の場合は右側に多く,左側のみの時は肺梗塞,悪性疾患などの合併を考慮する必要がある.
■胸水の性状は一般に濾出性であるが,濾出性胸水を来す他の疾患に比して蛋白濃度は高い傾向にあり,利尿剤の使用により時に滲出液の性状を示す(pseudoexudate).
■胸水は心不全の治療により漸減し,ドレナージはしないのが原則である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.