Japanese
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特集 皮膚症状から全身疾患を探る
発疹
紅斑
Erythema
木村 俊次
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
pp.18-21
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900693
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■紅斑の診断は典型疹をよく理解することから始まる.個疹とその動きに注目する.
■病歴や全身的現症も重要である.
■皮膚科的現症では発生部位や分布,発疹の持続時間も診断に役立 つ.
■多形紅斑とは対側性に四肢伸側に好発し,経時的多形性を示す浮腫性紅斑で,種々の原因に対する免疫・アレルギー性の皮膚反応 として生じる.
■皮疹の程度や粘膜症状・全身症状によって軽症型と重症型に分け られる.
■重症型は眼粘膜皮膚症候群やStevens-Johnson症候群を呈することがある.
■結節性紅斑とは対側性に下腿伸側に好発する有痛性のしこりを伴 う紅斑で,種々の原因に対する主に皮下脂肪織の免疫・アレルギー性の反応として生じる.
■類症との鑑別には組織学的検査が重要である.
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