当直医読本
"カゼ"の中から急性副鼻腔炎を探せ
淺井 精一
1
Seiichi Asai
1
1市立舞鶴市民病院救命救急部
pp.906-907
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900613
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Topics 頭痛,発熱,鼻閉感,咳などのカゼに典型的な症状を訴える患者の中に,急性副鼻腔炎を起こしている場合がある.カゼに対し,抗生剤が投与されていれば,症状が軽減し,気付かれないままに過ぎることも多いが,治療が適切でないと,慢性化させてしまうこともしばしばある.また,まれではあるが,髄膜炎,眼窩内膿瘍のような重篤な合併症を来すこともあり,本疾患を疑ったら,X線検査,抗生剤投与,その後の耳鼻科受診の指導が重要となる.
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