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特集 抗菌薬を使いこなす
《鼻・副鼻腔領域》
急性鼻副鼻腔炎
Acute rhinosinusitis
保富 宗城
1
Muneki Hotomi
1
1和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
pp.414-418
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201319
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POINT
●急性鼻副鼻腔炎に対しては,重症度に基づいた抗菌薬治療を行うことが『急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年度版』で推奨されている。
●軽症例では抗菌薬非投与で経過観察を行い,症状が悪化した場合に抗菌薬を投与する。中等症例以降は,年齢を問わず初回治療より抗菌薬を用いる。
●膿汁の排泄を促す鼻処置やネブライザー治療の併用が重要である。
●初回抗菌薬の投与で改善がみられない場合には,薬剤の感受性を考慮したうえで薬を切り替える。重症例の場合には,上顎洞穿刺洗浄や上顎洞穿刺も考慮する。
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