Japanese
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特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
小児科
小児の腹痛
Abdominal Pain in Children
坂田 茂子
1
Shigeko Sakata
1
1さかたこどもクリニック
pp.868-870
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900595
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・小児の腹痛は日常的訴えの一つであるが,訴えは曖昧なことが多い.原因は腹部に限らず様々な疾患を含む.
・虫垂炎を常に念頭に置く.虫垂炎は腹痛を訴える小児の急性腹症の中で最も頻度が高く重要である.
・急性腹症は早急に小児外科医または小児専門医に移送する.疑わしい段階なら反復して診察し,移送のタイミングを逸さないようにする.
・腹痛のみを主訴にするものの大部分は原因不明の反復性(機能性)腹痛である.器質的疾患を有するか否かを判断し,診断がつかない場合は,専門医療機関へ送る.
・器質疾患がなければ,心配のないことを本人と親に十分に説明する.
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