腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療 特殊な状況(病態)への対応
小児の腹痛
板垣 亮平
1
,
清原 鋼二
1東京北医療センター 小児科
キーワード:
横隔膜ヘルニア
,
紫斑病-Schoenlein-Henoch
,
心筋炎
,
精索捻転症
,
虫垂炎
,
腸重積症
,
川崎病
,
腹痛
,
便秘
Keyword:
Constipation
,
Appendicitis
,
Hernia, Diaphragmatic
,
Intussusception
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Myocarditis
,
Purpura, Schoenlein-Henoch
,
Spermatic Cord Torsion
,
Abdominal Pain
pp.777-780
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410201
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小児の腹痛は,ほとんどは良性のものであるが,緊急性のある疾患(腸重積症,絞扼性イレウス,虫垂炎,精巣捻転症など)が忘れたころにやってくる.小児は,腹痛時に「おなかが痛い」と訴えるとは限らず,「不機嫌」などで表現される.原因として,腹部疾患以外(鼠径ヘルニア,心筋炎,IgA血管炎)も念頭に置くことが肝要である.緊急性のある疾患では,腹部X線でのガス像減少,エコーでのtarget signなどが重要なポイントである.
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