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特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
耳鼻咽喉科
めまい
Vertigo and Dizziness
大内 利昭
1
Toshiaki O-Uchi
1
1慶應義塾大学耳鼻咽喉科
pp.871-873
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900596
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・めまいは前庭性めまいと非前庭性めまいに大別され,前庭性めまいはさらに,末梢前庭障害と中枢前庭障害に分類される(図1).
・末梢前庭障害に基づくめまいは,難聴,耳鳴,耳閉塞感などの蝸牛症状を伴うものと,これを伴わないものに分類される.
・末梢前庭障害に基づくめまいの急性期の治療では嘔吐,嘔気などの自律神経症状を改善することが,慢性期の治療ではめまいの代償過程を促進することが重要である.
・脳血管障害などの生命に危険のある中枢前庭障害の疑いがあれば,直ちに神経内科,脳神経外科の専門医に紹介する.また,突発性難聴,外リンパ瘻などの急性感音難聴に伴うめまいは直ちに耳鼻咽喉科専門医に紹介する.
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