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特集 症状からみた汎用医薬品の副作用
白血球減少
Neutropenia
鈴木 久三
1
Hisamitsu Suzuki
1
1愛知県がんセンター血液化学療法部
pp.484-486
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900457
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・医薬品投与後の白血球減少は,多くの場合好中球の減少であり,臨床上問題となるのも好中球の著減である1)(→1).
・原因薬剤として,一定量以上の投与にて個体差なく必ず好中球減少を来すもの(多くの抗癌剤)と,特異体質などが関与しているものとがある1).ここでは後者について述べる.
・病歴の詳細な聴取と血液検査によりおおよそ診断可能であるが,確定診断には骨髄穿刺を行う必要がある.
・治療は原因薬剤の中止と,無菌環境の保持,感染併発時の十分な抗生物質投与である.
・薬剤中止後回復までには,7~14日を要する(→2).好中球の回復促進のためには,G-CSF(→3)が有用である2).
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