Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
本態性振戦
Essential Tremor
古口 徳雄
1
,
河村 満
1
Yorio Koguchi
1
,
Mitsuru Kawamura
1
1千葉大学神経内科
pp.32-33
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900310
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
姿勢時振戦
振戦以外の主要神経症状を認めない
・病初期には,姿勢時,手に見られ,安静時・動作時には認めない.
・振戦以外の神経症状は明らかでない.
・家族性発症と孤発性の両者がみられる.
・経過とともに手以外の部位(頭部,口唇,眼瞼など)にも進展する.
・周波数は上肢では5~12Hz,頭部ではこれよりも遅い(3~5 Hz).
・飲酒によって改善する.
・増悪因子に精神的緊張,興奮,喫煙,コーヒー,茶,疲労,寒冷,空腹などがある.
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