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海外文献抄録
本態性振戦に対するprimidoneの効果,他
Efficacy of primidone in essential tremor: Koller WC and Royse VL/Neurology 36: 121-124, 1986
大友 英一
1
1浴風会病院
pp.512-514
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205715
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平均50.5歳,罹病期間平均29.8年の本態性振戦を有する男性でpropranolol (1日平均260mg)で治療されている22例と平均52.3歳,罹病期間18.9年で未治療の10例の男性振戦症例を対象とした。約半数は振戦の家族歴を有していた。就寝時にprimidone 50mgを投与し,1週後250mgに増加した。その後1週に250mgまで増加し1,000mg (分割投与)まで増量した。振戦が消失あるいは副作用の出現した際は増量を見合わせた。また無選択的な20例には1週間placeboを投与した。
調査の終りに際し無選択的な10例にprimidoneの代りにphenobarbital (30mg 1日3回)を投与し,3週後に評価を行った。又無選択的な5例では3週間pri-lnidoneを投与せず,その後に午後8時に250mgを1回投与した。振戦は手指の背側においたaccelerometertransducerで測定した。propranololは振戦の振幅を有意に低下させたがplaceboではその効果はなかった。
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