特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
Editorial
外来で見逃されやすい疾患―症状からのアプローチ
福井 次矢
1
Tsuguya Fukui
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.8
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900300
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疾病,とくに重篤な疾患を見逃すことをわれわれ臨床医は最も恐れ,細心の注意を払っている―つもりではある.しかし,この点についてどれだけ科学的なアプローチがなされてきたであろうか.断片的な体験談が伝えられることはあっても,医師同士仲間うちで隠蔽しなければならないというニュアンスの感じられることが多いように思われる.しかし,疾患の見逃しについての考察から得られるメッセージは,個々の医師の臨床技量だけでなく,患者と医療のシステムの問題にまで広くかかわるものである.
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