Japanese
English
特集 めまいを理解する
小脳出血
Cerebellar Hemorrhage
藤本 司
1
Tsukasa Fujimoto
1
1昭和大学藤が丘病院脳神経外科
pp.762-763
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900244
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ポイント
・めまい,嘔吐で発症した時には,小脳出血も必ず疑うこと.頭痛,意識障害を伴つていればさらに可能性が大きい.
・小脳症状など特異的な症状が少なかったり,所見を取りにくいことが多い.CTで診断は容易であり,疑つたらすぐに行う.
・経過が速く,死亡率が高い.診断のための検査に手間取つて治療の時期を失わないようにしなければならない.
・治療は,脳幹部の圧迫を解除するための血腫除去術,急性水頭症に対する脳室ドレナージを行うため,至急脳神経外科の管理下におく心要がある.
・小出血でも進行する可能性がある.一方,昏睡でも手術適応なしとは言えない.
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