Japanese
English
特集 腰痛を見分ける
腰痛患者の総合的な診かた
Comprehensive Approach to the Patients with Low Back Pain
伴 信太郎
1
Nobutaro Ban
1
1川崎医科大学総合臨床医学教室
pp.645-648
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900204
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ポイント
総論的ポイント
・重篤な腰痛を見逃さないこと.
・筋・骨格系とは別の臓器疾患は,全く異なる治療が必要となるので見分けること.
・90%の腰痛は簡単によくなるが,その70~80%は再発するので予防的患者教育が大切である.
・急性の腰痛で2~3週間の保存的療法で軽快しない場合は,腰痛に関心のある整形外科専門医にコンサルテーションする.
病歴のポイント
・発熱を伴っているか ・下肢の運動・感覚障害はないか
・安静にしていても痛いか ・痛みは突然起こりはじめたか
・排尿・排便障害はないか
身体診察のポイント
・脊椎の前・後・側屈
・腹部の診察
・S.L.R.(Straight Leg Raising) test
・F.N.S.(Femoral Nerve Stretch) test
・Patrick test
・脊椎棘突起叩打痛
・L4,L5,S1,の運動・反射・感覚
・足背動脈の触診
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.